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「コンゴのどん底から世界№1バンドへ~ベンダビリリの映画最高です~」

9月21日夜、ベンダビリリというコンゴのストリートミュージシャンが来日しての初パフォーマンスに行って来た。8人中5人がポリオ(小児麻痺)で車椅子を使っていた。松葉杖を使っている人もいた。彼らはコンゴのキンシャサの動物園に住んでいて、ストリートチルドレンたちに音楽を伝え、共に生きている。

彼らのドキュメンタリー映画が、渋谷のイメージフォーラムというところで上映されているが、まだ私も観てはいない。今月中には観ようと思っているが、何を言いたいのかというと、とにかくかっこいいので、皆にぜひ観にいってほしいということを言いたいのだ。

彼らが招かれたのは、ユニセフのポリオ撲滅キャンペーンの一環らしいが、僕はポリオになったからこそ、こんな素敵な人生を生きているんだと言わんばかりのダイナミックで情熱的で、その中に若干の憂いのある音楽で、昨夜は本当に心打ち震えた。

ポリオについて、ユニセフが少しでもワクチンを広げたいというのはよく分かる。しかしそのキャンペーンの仕方は、あまりにも優生思想まるだしで、心痛んだ。

彼らの登壇の前に、ポリオになると、命まではなかなか取られないが、足がこんなに麻痺してしまうということでポリオの子どもたちの写真を4,5枚プロジェクターで見せられた。

こういう場面で私はいつも、その人権感覚の無さに愕然としてしまう。数人の子が、一人ずつ下着姿にされてプロジェクターに映っているのだが、彼らに許可はとっているのだろうか、とっているはずはないのだ。映像を解説していた医師が、足が麻痺しているところをよく見てほしいと、悲惨であるという思いをこめて何度も言った。

私は、私自身が写真を撮られたことがあるし、どこかの学会で自分の写真をそんな風に使われているのではないかという恐怖もあるので、一瞬にして心が凍り付いてしまった。

子ども達の身体を否定して、それをさらしものにして、ポリオがどんなに怖いかをキャンペーンするのはとにかくやめて欲しい。どんなに麻痺した足であっても、素晴らしい人生を一生懸命生きているのだ。それを忘れないで欲しいし、まして本人の許可なくさらすのは止めてほしい。

と思っていたところに、ベンダビリリが登壇してくれたので、彼らに一瞬にして、私の思いが伝わったなと思うほどに、本当に救われた。彼らは、今生きている自分の人生こそ最高という感じで、自分の足もまるごといいぞと思っていることが明らかだった。

彼らのコンサートや映画の収益金の10パーセントは、ストリートに今生きている人たちに分かち合われていくという。どんなに絶望的な状況の中でも、音楽によって結びついている彼らとそれを取り巻いているストリートに生きている子どもたち。その日常を描いたドキュメンタリーも楽しみだし、もう一度コンサートにも出かけてみようと思っている。

実は、ちょっと話は変わるが・・・
私の大好きなチェ・ゲバラはキューバ革命の後、コンゴに出かけ、その地で活動家たちとつながりを作ることの困難に絶望し、もう一度南米をということで、ボリビアに帰っている。だから、私にとってコンゴは、ゲバラも諦めた場所なのかということで、更に心痛んできた。

デイズジャパンの情報によれば、東コンゴの難民問題は、今世界の中でもトップレベルの凄惨さだと言う。その原因は、携帯電話に使われている、レアメタルを巡る大国の消費市場原理主義にあるわけだし、それを支える携帯電話ユーザー世界一の国に住んでいる私としては、コンゴのことを思うと、本当に複雑な気持ちだった。

しかし、そこにベンダビリリが登場してくれたので、やはり本当の社会変革は、障害を持つ人から始まり、その実践は、助け合うつながり(ベンダビリリはストリートチルドレンの親をしているし、ストリートチルドレンは彼らの介助をしながら、共に生きている)を作ること以外に無いのだなと、確認できたわけで、どうぞ皆さんにもそれを分かち合いたいので、映画を観てほしい!

アフリカ最高!コンゴ最高!!

私が取り組んでいるFGMの廃絶にも彼らが力を貸してくれたらと願い、行動を考えている。

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